「会議後の議事録作成に追われ、本来の業務に集中できない」「重要な決定事項やタスクが議事録から漏れてしまう…」。多くのビジネスパーソンが抱えるこの悩みを、AI議事録作成ツールが解決します。AIが自動で会議内容を文字起こし・要約してくれるため、生産性は劇的に向上。しかし、数多くのツールの中から自社に最適なものを選ぶのは至難の業です。この記事では、BtoB向けツール比較サイト『SaaS-Pedia』編集部が、現在市場で評価の高い5つのAI議事録作成ツールを、誰がどんな状況で使うと最も効果的かという視点から徹底比較。あなたのツール選びの羅針盤となることをお約束します。
主要AI議事録作成ツール比較一覧表
| ツール名 | 特徴 | 料金 | おすすめユーザー |
|---|---|---|---|
| Fathom | 主要なWeb会議ツールと連携し、会議後すぐに要約を生成。スピード感が魅力。 | 完全無料 | 個人事業主、コストをかけずに試したいスタートアップ |
| Fireflies.ai | 高精度な文字起こしに加え、タスク抽出やコメント機能などチームのコラボレーションを促進。 | 無料プランあり / 有料プランは月額$10〜 | チームでの情報共有やタスク管理を重視する企業 |
| Otter.ai | リアルタイムでの文字起こしと共同編集機能に定評がある世界的な定番ツール。 | 無料プランあり(月300分まで) / 有料プランあり | リアルタイムでの議事録確認・編集が必要なチーム、英語会議が多い企業 |
| スマート書記 | 日本のビジネス向けに最適化。音声とテキストの紐付けや、大手・自治体での導入実績が強み。 | 要問い合わせ | セキュリティやサポートを重視する日本の大企業・自治体 |
| Notta | 100以上の言語に対応する高精度な音声認識と翻訳機能。多言語環境での利用に最適。 | 無料プランあり / 有料プランは月額$8〜 | グローバルな会議が多い企業、多言語での文字起こしが必要なユーザー |
主要AI議事録作成ツール 詳細レビュー
Fathom:完全無料で使える、驚速の会議アシスタント
良い点:
Fathom最大の魅力は、なんといっても「完全無料」で利用できる点です。Zoom、Google Meet、Teamsといった主要なWeb会議ツールに対応しており、導入のハードルは非常に低いと言えるでしょう。会議が終了すると、わずか30秒ほどで要約が生成されるスピード感も特筆すべき点です。要約はトピックごとに整理され、重要なポイントがハイライトされるため、会議の内容を素早く把握できます。生成された要約はCRMやメールに自動で送信する機能もあり、情報共有の手間を大幅に削減してくれます。
気になる点:
完全無料である反面、日本語の文字起こしや要約の精度は、有料の国産ツールと比較するとまだ改善の余地があるかもしれません。複雑な専門用語が多い会議や、 nuancedな表現の理解には限界がある可能性があります。また、企業利用で求められる高度なセキュリティ設定やカスタマイズ機能は限定的であるため、厳格なコンプライアンス要件がある企業には向かない場合があります。
こんな人におすすめ:
個人事業主やフリーランサー、あるいは「まずはコストをかけずにAI議事録作成ツールがどんなものか試してみたい」と考えているスタートアップや小規模チームに最適な選択肢です。
Fireflies.ai:チームの連携を加速する、コラボレーション特化型ツール
良い点:
Fireflies.aiは、単なる文字起こし・要約ツールに留まりません。高精度な文字起こしはもちろんのこと、会話の中からタスクや決定事項を自動で抽出し、リスト化してくれる機能が強力です。さらに、議事録の特定の部分にコメントやタグを付けてチームメンバーと共有できるコラボレーションスペースを提供しており、議事録を起点としたコミュニケーションを活性化させます。多種多様なCRMやプロジェクト管理ツールとの連携にも優れており、既存のワークフローにスムーズに組み込める点も魅力です。
気になる点:
無料プランでも無制限の文字起こしが可能ですが、ストレージ容量に制限があるため、会議の頻度が高いチームが本格的に利用するには有料プランへの移行が実質的に必須となります。機能が豊富な分、初めて利用する際はどの機能をどう使えば効率的か、少し操作に慣れが必要になるかもしれません。
こんな人におすすめ:
議事録の作成だけでなく、その後のタスク管理やチーム内での情報共有までを一気通貫で効率化したいと考えているプロジェクトチームや部署単位での利用に最適です。
Otter.ai:リアルタイム共同編集で会議を進化させる、グローバルスタンダード
良い点:
Otter.aiは、AI議事録作成ツールの草分け的存在であり、世界的に高い知名度を誇ります。最大の強みは、リアルタイムでの文字起こし精度の高さと、会議中に複数人が同時に議事録を編集できる共同編集機能です。これにより、会議を止めずに誤字を修正したり、補足情報を追記したりすることが可能になります。話者を正確に識別する機能も優秀で、「誰が何を言ったか」が一目瞭然です。
気になる点:
無料プランで利用できるのは月間300分までと、他のツールに比べてやや短めです。また、グローバルスタンダードなツールであるため、インターフェースやサポートは英語が中心となります。日本語の認識精度も高いですが、英語に不慣れなユーザーにとっては、少しハードルを感じる場面があるかもしれません。
こんな人におすすめ:
英語での会議が多い企業や、外資系企業とのやり取りがある部署に最適です。また、会議中にリアルタイムで内容を確認し、その場で議事録を完成させたいという効率性を重視するチームにも強くおすすめできます。
スマート書記:国内大手も信頼、安心の日本製AI議事録ツール
良い点:
スマート書記は、日本のビジネス慣習を深く理解して開発されたツールです。AIによる高精度な文字起こし・要約はもちろん、「決定事項」や「ToDoリスト」といった日本企業で重要視される項目を的確に抽出する機能に長けています。もう一つの大きな特徴は、文字起こしされたテキストと元の音声データが完全に紐づいている点です。これにより、テキストだけではニュアンスが分かりにくい部分を、クリック一つでピンポイントに再生して確認でき、議事録の正確性を担保します。大手企業や自治体での豊富な導入実績は、その信頼性とセキュリティの高さを物語っています。
気になる点:
法人向けサービスという位置づけのため、料金体系がWebサイトで公開されておらず、利用するには問い合わせが必要です。そのため、個人やごく小規模なチームにとっては、価格面や導入プロセスのハードルがやや高いと感じられる可能性があります。
こんな人におすすめ:
金融機関や官公庁など、特に厳しいセキュリティ要件が求められる組織や、日本語での手厚いサポートを重視する大企業に最も適したツールと言えるでしょう。
Notta:言語の壁を越える、多言語対応の超高精度ツール
良い点:
Nottaの最大の特徴は、日本語を含む100以上の言語に対応する圧倒的な多言語対応力です。海外拠点との会議や、外国語のインタビュー、ウェビナーの内容を文字起こしする際に絶大な威力を発揮します。音声認識の精度は非常に高く、専門用語や固有名詞も正確にテキスト化します。さらに、文字起こしした内容を他言語へ翻訳する機能も搭載しており、まさに言語の壁を取り払ってくれます。リアルタイム文字起こしとAI要約のバランスも良く、使い勝手の良いツールです。
気になる点:
無料プランも提供されていますが、月間の文字起こし時間に制限があるため、日常的に利用する場合は有料プランが前提となります。機能が非常に多いため、翻訳機能や話者分離など、全ての機能を最大限に活用するには、ある程度の学習と慣れが必要になるかもしれません。
こんな人におすすめ:
海外とのやり取りが頻繁にあるグローバル企業や、多言語でのコミュニケーションが必要な部署、研究機関、メディア関係者など、幅広いユーザーにおすすめできる高機能ツールです。
【結論】あなたに最適なAI議事録作成ツールはこれだ!
ここまで5つのツールを比較してきましたが、最後にあなたの目的別に最適なツールを結論として示します。
- コストを最重視し、まず無料で試したいなら → Fathom
完全無料でありながら基本機能をしっかり押さえているFathomは、AI議事録作成ツールの入門として最適です。個人事業主やスタートアップの強力な味方となるでしょう。 - チームでのコラボレーションとタスク管理を効率化したいなら → Fireflies.ai
議事録から次のアクションへスムーズに繋げたいチームには、タスク抽出やコメント機能が充実したFireflies.aiがおすすめです。 - グローバルな会議や多言語での文字起こしが必要なら → Notta
圧倒的な言語対応数と翻訳機能を持つNottaは、海外とのコミュニケーションが多い企業にとって唯一無二の選択肢となります。 - セキュリティと国内での実績、手厚いサポートを求めるなら → スマート書記
コンプライアンスや情報管理が厳しい大企業や自治体にとっては、豊富な導入実績を誇るスマート書記が最も安心して利用できるツールです。
AI議事録作成ツールは、もはや特別なものではなく、ビジネスの生産性を向上させるための必須ツールとなりつつあります。この記事を参考に、ぜひあなたのチームに最適な一台を見つけてください。
免責事項:本記事で紹介している各ツールの情報(料金、機能など)は、執筆時点のものです。最新の情報については、必ず各ツールの公式サイトをご確認ください。また、本記事は特定のツールの利用を推奨するものではなく、いかなる損害についても責任を負いかねます。ツールの選定はご自身の判断でお願いいたします。
