【コピペでOK】Googleフォームの回答に自動返信！30分で作る業務効率化術

業務改善
2025.09.13

毎日の問い合わせ対応、手作業でやっていませんか？ 顧客からの貴重な問い合わせに迅速に対応することは、ビジネスの成長に不可欠です。しかし、手作業での返信は時間と労力を消費し、他の重要な業務に支障をきたす可能性があります。そこで今回は、GoogleフォームとGoogle Apps Script（GAS）を連携させて、問い合わせに自動返信する仕組みを30分で構築する方法をご紹介します。プログラミングの知識はほぼ不要！コピペで簡単に実装できるので、ぜひ挑戦してみてください。

今回作成する自動化の全体像

graph TD
    A[Googleフォームに問い合わせが入力される] --> B{フォームの回答がスプレッドシートに記録される}
    B --> C[GASがスプレッドシートの更新を検知]
    C --> D[GASがGmailの下書きテンプレートを取得]
    D --> E[GASがプレースホルダーを回答データで置換]
    E --> F[自動返信メールが送信される]

ステップ0：事前準備

  • Googleアカウント（Googleフォーム、Google Apps Script、Gmailを使用するため）
  • 問い合わせを受け付けるGoogleフォーム（必要な項目を設定済み。少なくともメールアドレスの入力項目が必要です。）
  • 自動返信メールを送信するためのGmailアカウント（Googleフォームと同一アカウントでも可。送信許可設定を確認してください。）
  • 返信メールのテンプレートを作成し、Gmailのラベルに登録

ステップ・バイ・ステップ構築ガイド

Step1：Googleフォームとスプレッドシートの連携

Googleフォームを開き、「回答」タブに移動します。「スプレッドシートにリンク」アイコンをクリックし、新しいスプレッドシートを作成するか、既存のスプレッドシートを選択します。フォームの回答が自動的にこのスプレッドシートに記録されます。必要に応じてスプレッドシートの列名などを修正します。（列名はスクリプトで参照するため、変更する場合はスクリプトも修正する必要があります。）

Step2：GASスクリプトの作成

Googleフォームに関連付けられたスプレッドシートを開き、「拡張機能」>「Apps Script」をクリックしてGASエディタを開きます。下記のコードをコピー＆ペーストします。


function autoReply(e) {
  // スプレッドシートからデータを取得
  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
  const sheet = ss.getSheetByName("シート1"); // シート名をスプレッドシートのシート名に修正
  const lastRow = sheet.getLastRow();
  const row = sheet.getRange(lastRow, 1, 1, sheet.getLastColumn()).getValues()[0];

  // 回答データから必要な情報を抽出 (列番号はスプレッドシートに合わせて変更)
  const email = row[2]; // メールアドレスの列番号（スプレッドシートの列に合わせて変更）
  const name = row[1]; // 氏名の列番号（スプレッドシートの列に合わせて変更）
  const inquiry = row[3]; // 問い合わせ内容の列番号（スプレッドシートの列に合わせて変更）

  // Gmail下書きテンプレートを取得
  const template = GmailApp.search('label:"自動返信テンプレート"')[0].getBody(); // ラベル名を修正

  // プレースホルダーを置き換え
  let body = template.replace("{{氏名}}", name);
  body = body.replace("{{問い合わせ内容}}", inquiry);

  // メール送信
  MailApp.sendEmail({
    to: email,
    subject: "Googleフォームへのご回答ありがとうございます",
    body: body,
  });
}

Step3：トリガーの設定

GASエディタの左側のメニューから「トリガー」を選択します。「トリガーを追加」ボタンをクリックし、以下の設定を行います。

  • 関数を選択: autoReply
  • イベントのソースを選択: フォームから
  • イベントの種類を選択: フォーム送信時
  • 保存

Step4：動作確認

実際にGoogleフォームからテスト送信を行い、自動返信メールが送信されることを確認します。正しく動作しない場合は、スクリプトのシート名、列番号、ラベル名などが正しく設定されているか確認してください。

まとめ：自動化で生まれた時間を、もっと創造的な仕事に

GoogleフォームとGASを連携させることで、問い合わせへの自動返信を簡単に実現できます。この自動化によって生まれた時間を、より創造的な仕事や顧客とのコミュニケーションに充てることができます。次は、送信内容によって返信メールの内容を変えたり、条件分岐を追加するなど、さらに高度な自動化にも挑戦してみませんか？

免責事項：本記事で紹介している手順やコードは、執筆時点での情報に基づいています。各サービスの仕様変更により、同様の手順で動作しない可能性があります。また、本チュートリアルの実行によって生じたいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いかねます。ご自身の責任において、バックアップを取るなどの対策の上、実行してください。

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