「時給を55円上げてください」と言われたら

パート10人、平均して1人あたり月80時間働いている会社を思い浮かべてください。時給が55円上がると、人件費は月に4万4千円、年間で約53万円増えます。社会保険料の会社負担分を考えれば、実際の負担はもう少し重くなります。

従業員30人の会社なら、この数字はそのまま3倍です。売上が1円も増えないまま、コストだけが確実に増える。しかも増えるのは今年だけではなく、この十数年ずっと続いてきた流れの続きです。

「では価格を上げればいい」と言うのは簡単です。しかし取引先との交渉には時間がかかり、店頭価格を上げれば客足が鈍るかもしれない。多くの中小企業がここで立ち止まります。この記事は、その立ち止まった場所から始めます。

2026年7月28日に決まったこと

厚生労働省の中央最低賃金審議会は2026年7月28日、第75回の審議会で令和8年度(2026年度)の地域別最低賃金額改定の目安を取りまとめ、厚生労働大臣に答申しました。

目安は都道府県を3つのランクに分けて示されます。今年度はAランクが54円、Bランクが56円、Cランクが56円。仮にすべての都道府県が目安どおりに引き上げた場合、全国加重平均は1,176円になります。上昇額は55円、引上げ率に換算すると4.9%です。

ここで注目したいのは、前年度との比較です。昨年度(令和7年度)の目安は上昇額66円・引上げ率6.3%でしたから、今年度は上げ幅そのものは前年より小さくなっています。物価の上がり方が前年同期より落ち着いてきたことが背景にあると説明されています。

とはいえ「前年より小さい」は「軽い」という意味ではありません。昨年度の改定で全国加重平均は1,121円となり、全都道府県で時給1,000円を超えました。そこからさらに55円積み上がるわけですから、水準そのものは着実に切り上がっています

いつから上がるのか、手続きの流れ

ここは誤解が多いところなので、順序を確認しておきます。中央最低賃金審議会が示したのは、あくまで「目安」です。これで金額が決まったわけではありません。

この答申を参考に、次は各都道府県の地方最低賃金審議会が、地域の賃金実態調査や参考人の意見を踏まえて調査審議を行い、答申を出します。それを受けて各都道府県労働局長が地域別最低賃金額を決定するという流れです。つまり最終的な金額は都道府県ごとに決まり、目安をそのまま採用するとは限りません。

発効の時期も都道府県ごとに定められます。昨年度は10月以降、順次発効していきました。今年度も似た時期になる見込みですが、自社の所在する都道府県の正式な金額と発効日は、必ず地元の労働局の発表で確認してください。複数県に事業所がある会社は、県ごとに金額も発効日も違う点に注意が必要です。

最低賃金は「知らなかった」が通じません

地域別最低賃金は、パート・アルバイト・臨時・嘱託といった雇用形態にかかわらず、その地域で働くすべての労働者に適用されます。発効日を過ぎているのに旧額のままだったという事故は毎年起きます。9月に入ったら、給与ソフトの時給単価と、雇用契約書・求人票の金額を突き合わせておくのが安全です。

数字で見る2026年度の最低賃金

今年度の目安を、経営判断に必要な4つの数字に絞って整理します。

2026年度の最低賃金の目安。1. 1,176円は目安どおりなら全国加重平均。2. プラス55円で昨年度はプラス66円。3. 引上げ率4.9%で前年は6.3%。4. 10月ごろに各地で順次発効。2026年7月28日の中央最低賃金審議会の答申による。
図1|数字で見る2026年度の最低賃金の目安

4つ目の「10月ごろ」は例年の傾向です。前述のとおり、正式な発効日は都道府県ごとに決まります。逆に言えば、いまは準備に使える最後の数週間ということでもあります。この記事で扱うのは、その数週間で何をするかという話です。

賃上げはもう「する・しない」の話ではない

中小企業の現場感覚を示す調査があります。日本商工会議所と東京商工会議所が2026年6月8日に公表した「中小企業の賃上げ・賃金改定に関する調査」です。2026年4月7日から5月18日にかけて、全国47都道府県の中小企業2,260社から回答を集めています。

それによると、2026年4月に賃上げを実施済みの企業が39.2%、5月以降に実施予定が32.2%で、合わせて71.3%が賃上げを実施または予定していました。前年比で1.7ポイントの上昇です。賃上げ額は平均11,366円、賃上げ率は4.01%でした。

興味深いのは規模別の差です。従業員20人以下の小規模企業では、賃上げを実施・予定している割合は59.9%にとどまり、賃上げ率も3.38%と全体より低く出ています。一方で「現時点では未定」と答えた企業は全体で23.0%、小規模企業では31.2%にのぼりました。

この数字が語っているのは、小さな会社ほど賃上げに慎重にならざるを得ない、という当たり前の現実です。しかし最低賃金は、慎重かどうかに関係なく適用されます。経営判断としての賃上げは選べても、最低賃金の引上げは選べない。だからこそ、原資をどう作るかという話から逃げられません。

60年前の経済学が説明する、この苦しさ

「賃金は上がるのに、生産性はそう簡単には上がらない」——この状況には、経済学の世界できちんと名前がついています。ボーモルのコスト病(Baumol's cost disease)です。

アメリカの経済学者ウィリアム・J・ボーモルとウィリアム・G・ボーエンが1965年に『アメリカン・エコノミック・レビュー』誌へ発表した舞台芸術の経済分析を出発点とする考え方で、その後半世紀以上にわたって、医療・教育・介護・対面サービスの費用がなぜ上がり続けるのかを説明する理論として使われてきました。

仕組みはこうです。製造業やIT産業のように技術で生産性を大きく伸ばせる分野では、1人あたりの産出が増えるので、その分だけ賃金を上げても採算が合います。ところが世の中の賃金は、産業をまたいで連動します。工場が時給を上げれば、同じ地域の飲食店や介護施設も、そこに人を取られないよう時給を上げざるを得ません。

結果として何が起きるか。生産性を伸ばしにくい分野の賃金だけが、生産性の裏づけがないまま引き上げられていくのです。コストは上がるのに、1時間あたりの産出は増えない。だから価格を上げるか、利益を削るかしかなくなります。これがコスト病の正体です。

弦楽四重奏と、あなたの会社の共通点

ボーモルらがこの理論を説明するのに使ったのが、弦楽四重奏の例でした。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を演奏するには、19世紀と同じく今も4人の演奏者と9分ほどの時間が必要です。200年間、生産性はまったく向上していません。それでも演奏家の賃金は社会全体に合わせて上がるので、チケット代は上がり続けます。

この話を自分の会社に当てはめてみてください。理容室で1人の髪を切るのにかかる時間、介護施設で入浴を介助する時間、飲食店で1皿を作って運ぶ時間、工務店で現場に立つ時間。これらは技術が進んでも半分にはなりません。むしろ、雑に速くすれば品質が落ちて商売が成り立たなくなります。

つまり多くの中小企業は、構造的にコスト病にかかりやすい側に立っています。しかしここで諦める必要はありません。ボーモルの理論をよく読むと、生産性が上がらないのは「人が向き合うこと自体が価値である部分」だけだとわかるからです。会社の仕事は、その部分だけでできているわけではありません。

値上げで返すか、時間で返すか

増えた人件費を吸収する方法は、大きく2つしかありません。売価に転嫁するか、同じ時間でこなせる量を増やすか。両者の性格を並べてみます。

賃上げ分をどう吸収するか。値上げで返す道は、価格に転嫁する、客数が減る不安、交渉に時間が要る、一度きりで終わる。時間で返す道は、段取りを作り直す、品質は変えない、今週から動ける、毎月効いてくる。どちらか一方ではなく両方要る。
図2|値上げで返す道と、時間で返す道

誤解のないように言えば、値上げは必要です。適正な価格転嫁なしに賃上げを続けられる会社はありません。ただ、値上げは相手のある話なので、自社の意思だけでは進みません。交渉には数か月かかりますし、通らないこともあります。

一方、「時間で返す」ほうは相手がいません。今週から自社の判断だけで始められて、一度仕組みにすれば毎月効き続けます。だから両方やる。そのうち、今日から着手できるのが後者だ、という話です。

AIが効くのは「本業」ではなく「本業の周り」

ここでAIの出番になりますが、期待する場所を間違えると失望します。AIは髪を切れませんし、料理も運べませんし、現場で釘も打てません。ボーモルが指摘した「人が向き合うこと自体が価値である部分」は、そのまま人が担い続けます。

では、どこが変わるのか。答えは本業の周りにへばりついている「言葉の仕事」です。多くの中小企業では、これが1日の中でかなりの時間を占めています。

たとえば、見積書に添える説明文。取引先へのお詫びや催促の連絡。求人票の書き直し。会議の議事録。日報や報告書。SNSの投稿文。クチコミへの返信。手順書やマニュアルの整備。取引先アンケートの回答。研修資料のたたき台。どれも売上に直接は結びつかないのに、避けられず、しかも「うまく書こう」とすると時間が溶けていく種類の仕事です。

この領域は、生産性を伸ばせる側の仕事です。ゼロから文章をひねり出すのに30分かかっていたものが、下書きを直す作業に変われば10分で終わります。浮いた20分を、本業である接客や現場に戻す。これがコスト病の時代における現実的な打ち手です。

「間接業務」という言葉で探さない

社内で「間接業務を減らそう」と呼びかけても、たいてい手は挙がりません。当人にとっては全部が必要な仕事だからです。かわりに「今週いちばん面倒だった書きもの」を聞いてみてください。具体的な作業名が出てきます。そこが最初にAIを当てる場所です。

1時間あたりの成果を上げる4ステップ

やることは、次の4つだけです。順番に意味があるので、上から進めてください。

1時間あたりの成果を上げる4ステップ。1. 時間の使い道を書く(1週間だけ記録する)。2. 言葉の仕事を選ぶ(文書・連絡・報告から)。3. AIに下書きさせる(型を決めて毎回使う)。4. 浮いた時間を戻す(接客と現場に回す)。賃上げ分は時間の作り直しで返す。
図3|1時間あたりの成果を上げる4ステップ

第1歩は、時間の使い道を書き出すこと。1週間でかまいません。手が空いたときに「何に何分使ったか」をメモするだけです。多くの会社で、思っていたより書きものに時間を取られていることがわかります。棚卸しのやり方は業務棚卸しシートの記事に詳しくまとめています。

第2歩は、言葉の仕事を1つ選ぶこと。いきなり全部は無理です。頻度が高くて、間違えても取り返しがつくものから選びます。日報、議事録、返信の下書きあたりが向いています。

第3歩は、AIに下書きさせること。ここで大事なのは、毎回ゼロから頼まないことです。指示文(プロンプト)を1つ決めて社内で共有し、毎回同じ型で使います。指示が安定すると、出てくる品質も安定します。書き方の基本はプロンプトの基本の記事を参照してください。

第4歩は、浮いた時間を本業に戻すこと。ここを決めておかないと、空いた時間は別の書きもので埋まります。「木曜の午後は電話がけに使う」「浮いた分は早く帰る」でもかまいません。戻す先を決めて初めて、時短は成果になります

効果は「円」ではなく「分」で測る

AI活用の効果を金額で測ろうとすると、たいてい挫折します。売上への貢献を切り分けられないからです。最初は「分」で測ってください

測り方は単純です。導入前に、その作業に何分かかっていたかを記録する。導入後に、同じ作業が何分になったかを記録する。差に月間の件数をかける。それだけです。日報が1件15分から5分になり、月に20件あるなら、月200分——3時間20分が戻ってきます。

そして時給に換算します。1,176円の時給で3時間20分なら約3,900円。1人1作業でこれです。作業を3つに広げ、5人でやれば、規模は一気に変わります。金額に変換するのはこの段階で十分で、費用対効果の考え方そのものはAIの費用対効果の記事で詳しく扱っています。

「速くなった分だけ人を減らす」は逆効果です

時短の話を人員削減と結びつけた瞬間、現場は正直に時間を報告しなくなります。浮いた時間は本業か、休息か、教育に戻すと最初に宣言してください。最低賃金が上がる局面では、人が辞めないこと自体が最大のコスト対策でもあります。

賃上げとセットで使える国の制度

賃上げに合わせて設備やソフトに投資する会社向けに、国の支援制度もあります。代表的なのが厚生労働省の業務改善助成金です。事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)を一定額以上引き上げ、あわせて生産性向上に資する設備投資等を行った場合に、その費用の一部が助成される仕組みです。

厚生労働省は、令和8年度の交付申請の受付開始日を2026年9月1日と公表しています。助成の上限額は事業場内最低賃金の引上げ額と引き上げる労働者数によって変わり、助成率は引上げ前の事業場内最低賃金の水準によって変わる設計です。金額の条件は年度ごとに見直されるため、必ず厚生労働省の最新の交付要綱・要領で確認してください

あわせて、中小企業庁の「デジタル化・AI導入補助金」(旧IT導入補助金)もあります。こちらはソフトウェアやITツールの導入が対象で、制度の性格が異なります。詳しくは補助金の記事にまとめました。制度は「使えたら使う」ものであって、当てにして計画を立てるものではありません。採択されなくても回る計画を先に作り、通ったら前倒しする——この順番が安全です。

よくある3つの勘違い

ひとつめ。「うちは全員が最低賃金より上だから関係ない」。最低賃金が上がると、その少し上の層も一緒に押し上げられます。新人の時給が上がったのに5年目が据え置きでは、社内の納得感が壊れるからです。影響は最低賃金ぎりぎりの人だけにとどまりません

ふたつめ。「AIを入れれば人件費が下がる」。下がりません。AIが減らすのは時間であって、人ではありません。同じ人件費でこなせる仕事の量が増える——効果はそこに出ます。人を減らす前提で導入すると、たいてい品質が落ちて元に戻ります。

みっつめ。「まず全社で導入計画を立ててから」。計画を作っているうちに10月が来ます。1人が1つの作業でやってみて、時間が本当に減るかを確かめるほうが早い。小さく試して、効いたものだけ広げるのが、体力の限られた会社の正しい進め方です。始め方ははじめの一歩プランの記事にまとめています。

そのまま使えるプロンプト

「どの作業をAIに任せると、いちばん時間が戻ってくるのか」を洗い出すための指示文です。[ ]の中を自社の情報に置き換えてお使いください。

あなたは中小企業の業務改善を支援するコンサルタントです。最低賃金の引上げで増える人件費を、値上げだけに頼らず「同じ時間でこなせる仕事量を増やすこと」で吸収したいと考えています。次の3部構成で提案してください。(1)当社の業種で日常的に発生する「書きもの・連絡・記録」の作業を10個挙げ、それぞれ「1件あたりの想定時間」「月間の想定件数」「AIに下書きさせやすいか(高・中・低)」を表にする。(2)そのうち、月間で戻ってくる時間が大きく、かつ失敗しても取り返しがつく作業を3つ選び、なぜその3つかを1行ずつで説明する。(3)選んだ3つについて、そのまま社内で共有できる指示文(プロンプト)の型を1つずつ作る。指示文には、人が必ず確認すべき項目(金額・日付・氏名・数量など)を最後に列挙させる一文を必ず含めること。前提:業種は[業種]、従業員数は[人数]、パート・アルバイトは[人数]、主な業務は[業務内容]、いま使っているAIは[ツール名/使っていない]です。条件:当社の実際の数字を知らないまま断定しないでください。想定値には「想定」と明記し、確認が必要な点は「要確認」として箇条書きで挙げてください。人員削減ではなく、時間の使い道の組み替えを前提に提案してください。

出てきた表は、あくまで議論の出発点です。1件あたりの時間と月間件数は、必ず現場の人に確かめてください。ここが実態とずれていると、その先の判断もすべてずれます。

よくある質問(Q&A)

目安が出たら、うちの県の最低賃金も55円上がるのですか?

そうとは限りません。中央最低賃金審議会が示したのは全国の目安で、実際の金額は各都道府県の地方最低賃金審議会の答申を経て、都道府県労働局長が決定します。目安を上回る県も、下回る県もあり得ます。ランクによって目安の額も違い、今年度はAランク54円、B・Cランクが56円でした。自社の所在地の正式な金額と発効日は、地元の労働局の発表で確認してください

AIを使えば、本当に人件費の増加分を吸収できますか?

「AIを入れたら自動的に吸収できる」ということはありません。効果が出るのは、時間のかかっている作業を特定し、そこに繰り返し使える型を作り、浮いた時間の行き先を決めたときだけです。逆に言えば、その3つをやれば効果は測れます。まずは1人・1作業で、前後の所要時間を測ってみてください。数字が出れば、広げる判断も、やめる判断もできます。

賃上げの原資づくりで、AIより先にやるべきことはありますか?

あります。適正な価格転嫁の交渉と、いま使っている経費の見直しです。AIによる時短は効き続ける代わりに、効き始めるまでに数週間かかります。短期の資金繰りは価格と経費、中期の体質改善は時間の作り直しと役割を分けて考えるのが現実的です。国の助成制度も選択肢ですが、採択されなくても回る計画を先に作ってください。

まとめ

  • 2026年7月28日の答申で、今年度の最低賃金の目安はAランク54円・B/Cランク56円、全国加重平均1,176円(+55円、4.9%)。正式な額は都道府県ごとに決まる。
  • 賃金は上がるのに生産性が上がりにくい対面サービス業の苦しさは、ボーモルの「コスト病」として60年前から知られている。
  • AIが効くのは本業ではなく本業の周りの「言葉の仕事」。1人・1作業で「分」を測り、浮いた時間の行き先を決めるところから始める。

最低賃金の引上げは、中小企業にとって重い話です。しかし見方を変えれば、「1時間あたりに何を生み出しているか」を全社で見直す、年に一度の強制イベントでもあります。人が向き合うべき仕事は人が担い、その周りにこびりついた書きものはAIに下書きさせる。この線引きをはっきりさせた会社から、同じ人数で回せる仕事の量が変わっていきます。10月までに、まず1つ試してみてください。

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筆者コメント

最低賃金の目安が出るたびに、「また上がるのか」という声と「これでも足りない」という声が同時に聞こえてきます。どちらも本当のことを言っていて、その板挟みの真ん中に立たされているのが中小企業の経営者だと思います。賛成も反対も、経営の役には立ちません。決まった以上は、どう払える体にするかという話しか残らないからです。

ボーモルのコスト病を持ち出したのは、この苦しさが経営の失敗ではないと伝えたかったからです。1965年に指摘され、半世紀以上にわたって世界中の対面サービス業が同じ壁にぶつかってきた、構造的な現象です。自分の努力不足だと思い込んでいる経営者に、まずそこを知ってほしいと思いました。

そのうえで、AIにできることは限られています。この記事で「AIが人件費を下げる」と書かなかったのは、そう書けないからです。AIが返してくれるのは時間だけで、しかも使わなければ元の書きものに吸い込まれて消えます。浮いた時間をどこに戻すかを決めるのは、AIではなく人の仕事です。

今日のところは、来週1週間だけ「何に何分使ったか」をメモしてみる、それだけで十分です。答えはたいてい、想像とは違うところにあります。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

── AutoAIPlatform編集部

著者情報

AutoAIPlatform編集部 / 中小企業向けAI業務教育メディア

中小企業の経営者、管理職、総務、人事、営業、研修担当者が、AIを安全に仕事へ取り入れるための教育記事を作成しています。AIの操作だけでなく、業務設計・社内ルール・人による確認を重視します。